「最近、6時間も眠れていない日が多い」「睡眠が短いと、体に悪いと聞くけれど、本当だろうか」と、気になったことはありませんか。
睡眠時間が短い状態が続くと、高血圧や糖尿病などの、生活習慣病と関わることが、研究で示されています。ただし、数字だけを見て、怖がりすぎる必要はありません。
この記事では、厚生労働省の睡眠ガイドをもとに、睡眠時間と生活習慣病の関係、働く世代の睡眠の現状、見直しの考え方を整理します。
この記事は、一般的な生活情報です。病気の診断や治療を行うものではありません。眠りの悩みや、体調の変化が続くときは、医療機関に相談してください。
- ☾ 睡眠時間が極端に短いと、高血圧・糖尿病などの発症リスクが高まることが、研究で示されています
- ☾ 成人では、おおよそ6〜8時間が目安で、少なくとも6時間以上の確保が推奨されています
- ☾ 適正な睡眠時間には個人差があるため、日中の眠気や朝の休養感も、あわせて見ます
睡眠時間が短いと、どんな病気と関わる?
厚生労働省の睡眠ガイドには、次のように書かれています。
つまり、睡眠は、「眠くならなければよい」というものではなく、体の健康にも関わる、大切な休養だと、考えられています。
ガイドに載っている、研究の数字
ガイドには、日本で行われた調査の結果が、いくつか紹介されています。ここで紹介する調査は、いずれも男性の労働者が対象です。女性にそのまま当てはまるとは、限りません。
また、脳波を使って、睡眠時間と布団にいた時間を、厳密に調べた研究では、40歳から64歳の成人で、睡眠時間が短くなるにつれて、総死亡率が増加することが、はっきり示されたと書かれています。ガイドは、この世代は睡眠不足の傾向が目立つので、十分な睡眠時間の確保が、健康の保持・増進に重要と考えられる、としています。
長すぎる睡眠も、同じ?
ガイドには、自己申告にもとづく複数の調査から、7時間前後の睡眠時間の人が、生活習慣病やうつ病の発症、および死亡に至るリスクが最も低く、これより長い睡眠も、短い睡眠も、これらのリスクを増やすことが報告されている、と書かれています。
ただし、睡眠時間の個人差や、「眠った時間」と「布団にいた時間」の違いについては、必要な睡眠時間は人それぞれ?ロングスリーパーと「休養感」の考え方で紹介しています。数字だけで、自分を決めつけないことが、大切です。
働く世代の睡眠の現状
ガイドには、令和元年の国民健康・栄養調査の結果が、紹介されています。
つまり、50代で、6時間に届かない日が多いのは、決して、あなただけではない、ということです。
では、何時間を目安にすればいい?
ガイドでは、これまでの科学的な知見にもとづくと、成人では、おおよそ6〜8時間が適正な睡眠時間と考えられ、1日の睡眠時間を、少なくとも6時間以上確保できるように努めることが、推奨されています。
ただし、次のようにも書かれています。
睡眠時間の目安は、睡眠時間は何時間がいい?50代・60代から見直したい、6時間・7時間・8時間の考え方でも、紹介しています。
休日の寝だめで、取り戻せる?
ガイドには、平日に睡眠不足の日が続いて、休日に長く寝る習慣がある人について、次のように書かれています。
休日の起きる時刻については、休日に寝だめすると夜眠れない?50代から見直したい休日の起きる時間で紹介しています。
睡眠時間が短い人が、見直したいこと

ここからは、ガイドをもとにした、一般的な見直しの例です。
記録の書き方は、睡眠日誌に何を書く?7日間版テンプレートと読み返し方で紹介しています。
| 調べた内容 | ガイドに書かれた結果 |
|---|---|
| 約4万人を7年間追跡(男性の労働者) | 5時間未満の人は、5時間以上の人より、肥満のリスクが1.13倍 |
| 2,282人を14年間追跡(男性の労働者) | 6時間未満の人は、7時間以上8時間未満の人より、心血管疾患のリスクが4.95倍 |
| 世界中の研究を集めて解析(92万人分) | 6時間未満になると、死亡リスクが有意に上昇 |
相談を考える目安
ガイドには、睡眠の不調(寝つけない、夜中に目が覚めるなど)や、睡眠休養感の低下が長く続く場合、背後に睡眠障害が潜んでいることがあると、書かれています。
次のようなときは、医療機関への相談を考えてみてください。
日中の眠気については、日中に強い眠気がある…50代から見直したい、睡眠不足と睡眠障害のサインでも、紹介しています。
よくある質問

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まとめ|数字に、おびえすぎず、自分の睡眠を見る

睡眠時間と生活習慣病について、大切なことは、次の4つです。
まずは、1週間、寝た時刻と、朝の休養感を、記録してみてください。
参考情報
厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」(令和6年2月) https://www.mhlw.go.jp/content/001305530.pdf
(本記事の、睡眠時間が短いことによる健康へのリスク・調査の数字・睡眠時間の現状・適正な睡眠時間の目安・休日の寝だめ・受診の目安に関する記述は、同ガイドの原文で確認した内容です。)

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