寝る前の照明は暖色なら大丈夫?50代から見直したい、色と明るさ・夜の光と体内時計

夜の寝室のベッドとランプのイメージ 50代・60代の睡眠

寝る前の部屋の明かりを、暖色のやわらかい色にしている。それなら、眠りには、問題ないのでしょうか。

実は、厚生労働省の睡眠ガイドには、色を変えても、気をつけたい点がある、と書かれています。

この記事では、ガイドをもとに、夜の光と体内時計の関係、寝室の明るさの考え方、夜中にトイレに行くときの工夫を整理します。

この記事は、一般的な生活情報です。病気の診断や治療を行うものではありません。眠りの悩みが続くときは、医療機関に相談してください。

この記事のポイント
  • ☾ 寝る約2時間前からの強い光は、寝つきを妨げることがあります
  • ☾ LED照明は、暖色に調光してもブルーライトが含まれます。夜は明るすぎないようにして、寝るときは消します
  • ☾ 日中に光を浴びることも、夜の眠りに役立ちます

夜の光は、なぜ眠りに関わるの?

ガイドには、次のように書かれています。

  • ☾ 寝る約2時間前から、睡眠を促すホルモン「メラトニン」の分泌が始まる
  • ☾ それ以降に、照明やスマートフォンの強い光を浴びると、メラトニンの分泌が抑えられる
  • ☾ その結果、睡眠・覚醒のリズムが遅れて、寝つきが妨げられることが報告されている

つまり、寝る2時間ほど前からの光の強さが、眠りに関わる、ということです。

暖色にすれば、大丈夫?

ガイドのQ&Aには、「光の色を変えられるLED照明を、暖色系に調光していれば、夜間につけていても大丈夫ですか」という質問があります。

答えは、次のとおりです。

  • ☾ 現在使われているLED照明は、青色発光ダイオードを使っているため、調光しても、短波長光(ブルーライト)が多く含まれる
  • ☾ 夜に使うときは、明るすぎないように調節する
  • ☾ 寝るときには、照明は消すように心がける

暖色にしたから安心、というわけではなく、「明るさを抑えること」と「寝るときは消すこと」が大切、ということのようです。

寝ている間の光

ガイドには、次のように書かれています。

  • ☾ 寝ている間は、低い照度の光でも、夜中に目が覚める時間が増え、睡眠の効率が下がる、という報告がある
  • ☾ 夜間に光を浴びることと、睡眠障害との関連が、報告されている
  • ☾ 寝室には、スマートフォンやタブレットを持ち込まず、できるだけ暗くして寝ることが、良い睡眠につながる

寝室の明るさについては、寝室が明るくて眠れないときに見直したい光とカーテンで紹介しています。

パソコンとスマホ、どちらの光が強い?

ガイドのQ&Aには、次のように書かれています。

端末の設定にもよりますが、一般にスマートフォンのほうが、より近い距離で画面を見るため、パソコンよりも、目に入る光の量は多いと考えられます。

寝つけない夜のスマホの使い方は、寝つけない夜にスマホを見るのはよくない?使うなら気をつけたいことで紹介しています。

昼の光も、夜の眠りに関わります

ガイドには、昼の光についても、次のように書かれています。

  • ☾ 日中に光を多く浴びると、夜間のメラトニンの分泌量が増えて、体内時計が調節され、寝つきやすくなる
  • ☾ この効果は、1,000ルクス以上の明るさの光を、日中に浴びることで得られる
  • ☾ 日中に光を多く浴びることで、夜の照明の光による、体内時計への悪い影響が減る、という報告もある

朝の光については、朝起きたら光を浴びたほうがいい?50代・60代から見直したい、朝の光と夜の眠りの関係で紹介しています。

夜中のトイレのときは

ガイドには、高齢者は夜間にトイレに行くことが多いため、転ばないように、間接照明や足元灯を使って、目に入る光の量を減らす工夫が重要、と書かれています。

夜中のトイレについては、夜中のトイレで目が覚める…寝る前の水分の取り方で見直したいことで紹介しています。

夜の光の、見直し例

ここからは、ガイドをもとにした、一般的な見直しの例です。

  • ☾ 寝る2時間ほど前から、部屋の明かりを少し落とす
  • ☾ 暖色にしても、明るすぎないようにする
  • ☾ 寝るときは、照明を消す
  • ☾ 夜中のトイレ用に、足元灯を置く
  • ☾ 昼間は、できるだけ、日光を浴びる

場面 ガイドにあること
寝る約2時間前から メラトニンの分泌が始まる。強い光は分泌を抑える
暖色に調光した照明 ブルーライトは含まれる。明るすぎないように調節する
寝ている間 低い照度の光でも、夜中に目が覚める時間が増えることが報告されている
夜中のトイレ 間接照明や足元灯で、目に入る光を減らして、転倒を防ぐ

相談を考える目安

次のようなときは、医療機関への相談を考えてみてください。

  • ☾ 光や環境を見直しても、寝つけない、夜中に目が覚める状態が、続く
  • ☾ 朝、休んだ感じがない状態が、続く
  • ☾ 日中の眠気が強く、生活に支障がある

よくある質問

よくある質問のイメージ(吹き出し)

Q. 暖色の照明なら、夜つけていても、よいですか?

A. 厚生労働省の睡眠ガイドには、LED照明は、調光しても、短波長光(ブルーライト)が多く含まれる、と書かれています。夜は明るすぎないように調節して、寝るときは、照明を消すことが勧められています。

Q. 寝室を真っ暗にしないと、眠れませんか?

A. ガイドには、寝ている間は、低い照度の光でも、睡眠の効率を下げることが報告されている、と書かれています。一方で、夜中にトイレへ行くときは、間接照明や足元灯などで、転倒を防ぐことも大切、とされています。

Q. 昼間の光も、関係ありますか?

A. ガイドには、日中に光を多く浴びると、夜のメラトニンの分泌が増えて、寝つきやすくなる、と書かれています。1,000ルクス以上の光が目安とされています。

あわせて読みたい関連記事

まとめ|夜の光は「暗め」と「消す」

まとめのイメージ(チェック)

夜の光と眠りについて、大切なことは、次の4つです。

  • ☾ 寝る約2時間前から、強い光を浴びると、寝つきが妨げられることがある
  • ☾ 暖色に調光しても、LED照明には、ブルーライトが含まれる
  • ☾ 夜は明るすぎないようにして、寝るときは照明を消す
  • ☾ 昼間に光を浴びることも、夜の眠りに役立つ

まずは、今夜、寝る2時間前に、部屋の明かりを、少しだけ落としてみてください。

参考情報

厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」(令和6年2月) https://www.mhlw.go.jp/content/001305530.pdf
(本記事の、夜の光とメラトニン・LED照明と調光・寝ている間の光・スマートフォンとパソコン・日中の光・高齢者の照明の工夫に関する記述は、同ガイドの原文で確認した内容です。)

コメント

タイトルとURLをコピーしました