日中に強い眠気がある…50代から見直したい、睡眠不足と睡眠障害のサイン

ソファのブランケットとマグカップ、眼鏡のイメージ 50代・60代の睡眠

日中に、強い眠気におそわれる。会議や、テレビの前で、うとうとしてしまう。

「年のせいかな」と思って、そのままにしていませんか。

日中の眠気は、睡眠不足や、生活の乱れが原因のこともあります。一方で、睡眠に関わる病気が隠れていることもあります。

この記事では、厚生労働省の睡眠ガイドをもとに、日中の眠気の背景と、受診を考える目安を整理します。

この記事は、一般的な生活情報です。病気の診断や治療を行うものではありません。眠気が強く、日常生活に支障があるときは、医療機関に相談してください。

この記事のポイント
  • ☾ 日中の眠気は、睡眠不足のほか、睡眠障害が隠れていることもあります
  • ☾ 必要な睡眠時間は人によって違い、6〜8時間眠っていても不足することがあります
  • ☾ 生活を見直しても眠気が続き、日常生活に支障があるときは、医師に相談します

日中の眠気には、いくつかの背景があります

厚生労働省の睡眠ガイドには、眠気や居眠りが主な症状となる睡眠障害として、次のものが挙げられています。

  • ☾ 睡眠不足症候群
  • ☾ 閉塞性睡眠時無呼吸
  • ☾ 周期性四肢運動障害
  • ☾ 過眠症

また、ガイドには、眠れない、眠っても休んだ感じがしない、日中に眠気や居眠りがある、といった症状は、「睡眠環境・生活習慣・嗜好品」が原因の場合と、「睡眠障害」が原因の場合がある、と説明されています。

原因が生活の中にあるとき

睡眠環境や、生活習慣、嗜好品のとり方が原因の場合は、ガイドに書かれている内容を実践して、生活を見直すことで、症状がやわらぐ可能性があります。

見直したいことは、たとえば、次のとおりです。

  • ☾ 睡眠時間を確保できているか
  • ☾ 夕方以降の、カフェインやお酒の量
  • ☾ 寝る時刻と、起きる時刻が、日によって大きくずれていないか
  • ☾ 寝室の環境(明るさ、音、温度など)

睡眠時間の目安については、睡眠時間は何時間がいい?50代・60代から見直したい、6時間・7時間・8時間の考え方で紹介しています。

「睡眠不足症候群」とは

ガイドによると、睡眠不足症候群は、慢性的な睡眠不足が続くことで、日中の眠気や居眠りが起きる状態です。

必要な睡眠時間は、人によって違います。体質的に長い睡眠時間が必要な方は、毎日6〜8時間ほど眠っていても、睡眠不足症候群になる可能性がある、とも書かれています。

目覚まし時計などを使わなければ、ほとんどの場合、普段より長く眠ってしまう、という特徴があるそうです。

ガイドには、睡眠不足は、数日では解消されない場合もある、と書かれています。症状が改善しないときは、医師に相談してください。

睡眠障害が隠れていることもあります

ガイドによると、睡眠障害が原因の場合は、生活の見直しだけでは、症状が改善しないことがあります。

閉塞性睡眠時無呼吸

睡眠中に、空気の通り道(気道)が狭くなったり、ふさがったりして、呼吸が止まったり、浅くなったりする状態です。

ガイドによると、これを繰り返すことで、深い睡眠が減り、日中の眠気や居眠り、休養感の低下、不眠などの症状が現れます。

また、ガイドのQ&Aには、睡眠に関係した病気のなかで、最も注意が必要なのは、閉塞性睡眠時無呼吸だと書かれています。睡眠で休んだ感じが低い、日中の眠気が強い場合などは、専門の医療機関で検査を受けることがすすめられています。

周期性四肢運動障害

睡眠中に、手足(特に足)の不随意運動(自分の意思とは関係なく動くこと)が繰り返し起きて、夜中に目が覚める病気です。

自覚症状が乏しいことが多く、日中の疲れや眠気から、睡眠の質の悪さに気づくこともあるそうです。

過眠症

睡眠不足や、睡眠を妨げる病気がないのに、日中に強い眠気が現れる病気です。ナルコレプシーなどが含まれます。

考えられる背景 ガイドの説明
睡眠不足症候群 慢性的な睡眠不足で、日中の眠気や居眠りが起きる
閉塞性睡眠時無呼吸 夜間の睡眠で十分に休めず、日中の眠気や居眠りになる
周期性四肢運動障害 眠っている間の足の動きで、夜中に目が覚める
過眠症 夜の睡眠があっても、日中に強い眠気が出る

こんな眠気は、受診を考えたい

受診・相談のイメージ(十字マーク)

ガイドには、ガイドに書かれている内容を実践しても、十分な時間眠れない、睡眠で休んだ感じが得られない、日中の眠気が強いなどの症状が続き、日中の生活に影響があるときは、速やかに医師に相談する、と書かれています。

  • ☾ 十分に眠っているはずなのに、日中の眠気が続く
  • ☾ 仕事や家事の最中に、突然、眠ってしまうことがある
  • ☾ 家族から、睡眠中のいびきや、呼吸が止まっていることを指摘された
  • ☾ 朝起きたときに、休んだ感じがしない状態が続く
  • ☾ 眠気のために、危ない思いをした

ガイドには、重症の閉塞性睡眠時無呼吸では、突発的な居眠りが生じることがある、とも書かれています。

日中の眠気を、昼寝で整えるときは

昼寝の取り方については、昼寝をすると夜眠れない?50代から見直したい昼寝の長さと時間帯で紹介しています。

ただ、日中の眠気が強いときに、昼寝でごまかし続けるのではなく、原因を探ることも大切です。

記録をつける

記録・ノートのイメージ(本)

受診するときにも、記録があると、伝えやすくなります。

  • ☾ 寝た時刻と、起きた時刻
  • ☾ 日中に眠くなった時間帯と、そのときの様子
  • ☾ 昼寝をした時刻と、長さ
  • ☾ 家族から指摘された、いびきや呼吸の様子

記録の書き方は、睡眠日誌に何を書く?7日間版テンプレートと読み返し方で紹介しています。

よくある質問

よくある質問のイメージ(吹き出し)

Q. 日中の眠気は、年齢のせいでしょうか?

A. 厚生労働省の睡眠ガイドには、日中の眠気や居眠りの背景として、睡眠不足や、閉塞性睡眠時無呼吸などの睡眠障害が挙げられています。年齢のせいと決めつけず、睡眠時間や生活を見直し、続くようなら医師に相談してください。

Q. 6〜8時間眠っていても、睡眠不足になりますか?

A. ガイドには、必要な睡眠時間は個人で違い、体質的に長い睡眠時間が必要な方は、毎日6〜8時間ほど眠っていても、睡眠不足症候群になる可能性があると書かれています。

Q. 何科に相談すればよいですか?

A. ガイドには、睡眠で休んだ感じが低い、日中の眠気が強い場合などは、専門の医療機関で検査を受けることがすすめられています。まずは、かかりつけの医師に相談するのもひとつの方法です。

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まとめ|続く眠気は、一度、整理してみよう

まとめのイメージ(チェック)

日中の眠気について、大切なことは、次の4つです。

  • ☾ 日中の眠気は、生活の乱れだけでなく、睡眠障害が隠れていることもある
  • ☾ 必要な睡眠時間は、人によって違う
  • ☾ 生活を見直しても、眠気が続くときは、医師に相談する
  • ☾ いびきや、呼吸が止まることを指摘されたら、受診を考える

まずは、数日間、眠気が強くなる時間帯と、睡眠時間を、記録してみてください。

参考情報

厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」(令和6年2月) https://www.mhlw.go.jp/content/001305530.pdf
(本記事の、日中の眠気の背景・睡眠不足症候群・閉塞性睡眠時無呼吸・周期性四肢運動障害・過眠症・受診の目安に関する記述は、同ガイドの原文で確認した内容です。)

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