朝食を抜くと夜の眠りに影響する?50代から見直したい、朝ごはんと体内時計の関係

夜の寝室のベッドとランプのイメージ 50代・60代の睡眠

朝は食欲がなくて、コーヒーだけで済ませてしまう。忙しくて、朝ごはんを抜く日が多い。

そんな人は、少なくないと思います。実は、朝ごはんは、夜の眠りとも、関わりがあることが、わかってきました。

この記事では、厚生労働省の睡眠ガイドをもとに、朝食と体内時計の関係、夜食や塩分と眠りの関係を整理します。

この記事は、一般的な生活情報です。病気の診断や治療を行うものではありません。眠りの悩みが続くときは、医療機関に相談してください。

この記事のポイント
  • ☾ 朝食も、朝の光と同じように、体内時計の調整に関わります
  • ☾ 朝食を抜く日が続くと、体内時計が後退して、寝つきが悪くなりやすいと報告されています
  • ☾ 眠りによい個別の食品は特定されていません。バランスのよい食事が基本です

朝ごはんも、体内時計を整えます

厚生労働省の睡眠ガイドには、次のように書かれています。

  • ☾ 朝の日光浴は、体内時計の調整に役立つ
  • ☾ 朝食も、同じように、体内時計の調整に寄与する

朝の光については、朝起きたら光を浴びたほうがいい?50代・60代から見直したい、朝の光と夜の眠りの関係で紹介しています。

朝食を抜くと、どうなる?

ガイドには、朝食を抜くことについて、次のような報告が、紹介されています。

  • ☾ 1週間ほど、朝食を欠食することで、体内時計が後退する(遅寝・遅起きになる)ことが報告されている
  • ☾ 朝食を欠食すると、体内時計の後退による寝つきの悪化を通して、睡眠不足になりやすい
  • ☾ 朝食の欠食が、睡眠で休んだ感じの低下と関連することも、最近の調査研究で明らかになっている

つまり、朝ごはんを抜く日が続くと、夜、眠りにくくなる、という流れが、考えられます。

寝る前の夜食や間食も、体内時計に影響します

ガイドには、就寝前の夜食や間食についても、次のように書かれています。

  • ☾ 朝食の欠食と同じように、体内時計を後退させる
  • ☾ 翌朝の、睡眠で休んだ感じや、眠りの質の感覚を、低下させることが報告されている
  • ☾ 夜食や間食を、摂りすぎると、糖尿病や肥満、閉塞性睡眠時無呼吸の発症リスクも高める、と報告されている

夜食については、寝る前にお腹がすいて眠れないときは?夜食との付き合い方で紹介しています。

塩分と、夜中のトイレ

ガイドには、塩分についても、書かれています。

日中に摂った食塩の、過剰な分は、睡眠中に排泄されるため、夜間の排尿の回数が増えます。日ごろから減塩を心がけると、夜間の頻尿が軽くなり、夜中に目が覚める回数も減ることが、期待できる、とされています。

夜中のトイレについては、夜中のトイレで目が覚める…寝る前の水分の取り方で見直したいことで紹介しています。

夕食が遅くなるときは

ガイドのQ&Aには、遅い夕食は、眠りを妨げるだけでなく、朝食の欠食にもつながり、睡眠・覚醒リズムを乱す悪循環になる、と書かれています。

夕食を2回に分けて食べる「分食」は、体内時計が乱れにくく、夜の睡眠への影響も、比較的小さい、といわれています。たとえば、おにぎりなどの主食を夕方に食べて、帰宅後の遅い時間に、おかずなどを軽く食べる方法です。

くわしくは、夕食が遅くなる日は眠りにどう影響する?50代から見直したい、夕食の時間と分け方で紹介しています。

眠りによい食事は、ある?

ガイドのQ&Aには、「睡眠改善のためにおすすめの食事はありますか」という質問があります。

答えは、次のとおりです。

  • ☾ 海外の研究では、魚、野菜、果物、ナッツ・豆類を中心にした食事パターンの報告がある
  • ☾ ただし、現時点では、睡眠の質をよくする、個別の食品は、特定されていない
  • ☾ 主食・主菜・副菜を中心に、さまざまな食品を取り入れて、バランスのよい食事にするのがおすすめ

「これを食べれば眠れる」という食べ物は、ないようです。

朝食を食べにくいときの、見直し例

ここからは、ガイドをもとにした、一般的な見直しの例です。

  • ☾ いきなり、しっかり食べなくても、食べやすいものを、少しだけから始める
  • ☾ 前の晩の夜食や、遅い夕食を、見直してみる
  • ☾ 朝起きたら、カーテンを開けて、光を入れる
  • ☾ 1週間ほど、朝食を食べたかどうかと、夜の寝つきを、記録してみる

記録の書き方は、睡眠日誌に何を書く?7日間版テンプレートと読み返し方で紹介しています。

食べ方 ガイドにあること
朝食を抜く(1週間ほど) 体内時計が後退。寝つきの悪化を通して睡眠不足になりやすい
就寝前の夜食・間食 体内時計を後退させる。翌朝の休んだ感じを低下させる報告
塩分が多い食事 夜間の排尿が増える。減塩で夜中に目が覚める回数が減ることが期待される
夕食が遅い日 夕食を2回に分ける「分食」は、体内時計が乱れにくい

相談を考える目安

次のようなときは、医療機関への相談を考えてみてください。

  • ☾ 寝つけない、夜中に何度も目が覚める状態が、続く
  • ☾ 朝、休んだ感じがない状態が、続く
  • ☾ 日中の眠気が強く、生活に支障がある

よくある質問

よくある質問のイメージ(吹き出し)

Q. 朝ごはんを食べないと、夜眠れなくなりますか?

A. 厚生労働省の睡眠ガイドには、朝食の欠食が続くと、体内時計が後退して、寝つきの悪化を通して、睡眠不足になりやすいと書かれています。必ず眠れなくなる、という意味ではありません。

Q. 寝る前に、何か食べてもいいですか?

A. ガイドには、就寝前の夜食や間食は、体内時計を後退させ、翌朝の休んだ感じを低下させることが報告されている、と書かれています。お腹がすいて眠れないときの対処は、別の記事で紹介しています。

Q. 眠りにいい食べ物は、ありますか?

A. ガイドには、現時点では、睡眠の質の改善に役立つ、個別の食品は特定されていない、と書かれています。主食・主菜・副菜を中心に、バランスのよい食事を勧めています。

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まとめ|朝ごはんも、眠りの土台のひとつ

まとめのイメージ(チェック)

朝食と眠りについて、大切なことは、次の4つです。

  • ☾ 朝食も、朝の光と同じように、体内時計の調整に関わる
  • ☾ 朝食を抜く日が続くと、体内時計が後退して、寝つきが悪くなりやすい
  • ☾ 就寝前の夜食や間食も、体内時計を後退させることがある
  • ☾ 眠りにいい個別の食品は特定されていない。バランスのよい食事を

まずは、1週間、朝ごはんと夜の寝つきを、記録してみてください。

参考情報

厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」(令和6年2月) https://www.mhlw.go.jp/content/001305530.pdf
(本記事の、朝食と体内時計・夜食と間食・塩分と夜間の排尿・分食・食事パターン・受診の目安に関する記述は、同ガイドの原文で確認した内容です。)

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