年齢とともに眠る時間は短くなる?50代・60代から知っておきたい、年代ごとの睡眠時間の変化

夜の寝室のベッドとランプのイメージ 50代・60代の睡眠

最近、夜中に目が覚めやすくなった。若いころほど、長く眠れない。

そう感じて、「年のせいかな」と、思ったことはありませんか。

実は、夜に実際に眠れる時間は、年齢とともに、少しずつ短くなることが、研究で示されています。

この記事では、厚生労働省の睡眠ガイドをもとに、年齢による睡眠時間の変化と、50代・60代から気をつけたい「床上時間」の考え方を整理します。

この記事は、一般的な生活情報です。病気の診断や治療を行うものではありません。眠りの悩みが続くときは、医療機関に相談してください。

この記事のポイント
  • ☾ 夜に実際に眠れる時間は、成人後、20年ごとに30分ほど短くなることが研究で示されています
  • ☾ 反対に、布団にいる時間(床上時間)は長くなりがちです
  • ☾ 休んだ感じが続けて低いときは、医療機関に相談します

夜に眠れる時間は、年齢とともに短くなります

厚生労働省の睡眠ガイドには、脳波を使って、夜の睡眠時間を厳密に調べた研究が紹介されています。

  • ☾ 15歳前後では、約8時間
  • ☾ 25歳では、約7時間
  • ☾ 45歳では、約6.5時間
  • ☾ 65歳では、約6時間

つまり、成人したあとは、20年ごとに、30分ほどの割合で、夜の睡眠時間が、だんだん減っていく、ということです。

「眠れる時間が短くなってきた」のは、必ずしも、おかしなことではなさそうです。

一方で、布団にいる時間は、長くなりがち

ガイドには、これと反対の動きも書かれています。

  • ☾ 夜の「床上時間(布団にいる時間)」は、20〜30歳代では、7時間ほど
  • ☾ 45歳以上では、だんだん増えて、75歳では7.5時間を超える傾向がある

このことから、ガイドは、若い世代は、床上時間が足りなくて、睡眠不足になりやすい、と説明しています。反対に、高齢の世代は、必要な睡眠時間に比べて、床上時間が長すぎになりやすい、とも書かれています。

床上時間が長すぎると、眠りにどう影響するかは、布団にいる時間が長いと眠りが浅くなる?50代・60代から見直したい「寝床で過ごす時間」の目安で紹介しています。

年齢で、早寝早起きの傾向も強まります

ガイドには、年を重ねると、だんだん早寝早起きの傾向が強まり、朝型になることがわかっている、と書かれています。この傾向は、特に男性で強い、とされています。

早朝の目覚めについては、50代になって朝早く目が覚めるのはなぜ?生活の中で見直したいことで紹介しています。

ガイドのQ&Aには、夕方に眠気が来るのが早くて困っている高齢者は、早朝に日光を浴びると、さらに朝型を強める可能性があるので、注意が必要、とも書かれています。朝の光については、朝起きたら光を浴びたほうがいい?50代・60代から見直したい、朝の光と夜の眠りの関係も、あわせてどうぞ。

高齢の世代向けの、目安

ガイドには、高齢の世代向けに、次のような目安が書かれています。50代・60代の方にとっては、少し先の目安ですが、知っておくと、参考になります。

  • ☾ 床上時間が、8時間以上にならないことを目安に、必要な睡眠時間を確保する
  • ☾ 床上時間の目安は、1週間の平均睡眠時間(実際に眠っている時間)に、30分ほどを足した時間
  • ☾ 個人差を考えながら、6時間以上を目安に、睡眠で休んだ感じが得られる時間を見つける
  • ☾ 長い昼寝は、夜の眠りを妨げるので、日中の長い昼寝は避ける

ガイドには、睡眠時間には個人差があり、日中に忙しく過ごしている人は、成人と同じくらいの睡眠時間が必要な場合もある、とも書かれています。

昼寝については、昼寝をすると夜眠れない?50代から見直したい昼寝の長さと時間帯で紹介しています。

自分の「ちょうどいい」を見つける

ここからは、ガイドをもとにした、一般的な見直しの例です。

  • ☾ 1週間ほど、寝た時刻と、起きた時刻、朝の休んだ感じを、記録する
  • ☾ 実際に眠れている時間と、布団にいる時間の、差を見てみる
  • ☾ 眠れないからといって、布団の中で、長く過ごしすぎない
  • ☾ 休んだ感じがあるかどうかを、ものさしにする

記録の書き方は、睡眠日誌に何を書く?7日間版テンプレートと読み返し方で紹介しています。

年齢 夜に実際に眠る時間(脳波の研究)
15歳前後 約8時間
25歳 約7時間
45歳 約6.5時間
65歳 約6時間

相談を考える目安

次のようなときは、医療機関への相談を考えてみてください。

  • ☾ 眠る時間が足りているのに、朝、休んだ感じが、続けて低い
  • ☾ 日中の眠気が強く、生活に支障がある
  • ☾ 寝つけない、夜中に何度も目が覚める状態が、続く

よくある質問

よくある質問のイメージ(吹き出し)

Q. 年を取ると、眠れる時間が短くなるのは、普通ですか?

A. 厚生労働省の睡眠ガイドでは、脳波を使った研究で、夜に実際に眠れる時間が、加齢とともに短くなることが示されている、と書かれています。成人後は、20年ごとに30分ほどの割合で、減っていくとされています。

Q. 布団にいる時間は、何時間くらいがよいですか?

A. ガイドには、高齢の世代では、床上時間が8時間以上にならないことを目安にする、と書かれています。床上時間の目安は、1週間の平均睡眠時間に30分ほどを足した時間とされています。個人差があるため、休んだ感じを目安に、見直してください。

Q. 早く寝て、早く起きてしまいます。直したほうがよいですか?

A. ガイドには、年を重ねると、早寝早起きの傾向が強まることがわかっている、と書かれています。困っているときは、夕方以降の光や、昼寝の時間などを、見直してみてください。つらさが続くときは、医療機関に相談してください。

あわせて読みたい関連記事

まとめ|睡眠時間は、年齢とともに変わっていく

まとめのイメージ(チェック)

年齢と睡眠時間について、大切なことは、次の4つです。

  • ☾ 夜に眠れる時間は、成人後、20年ごとに30分ほどの割合で、短くなる
  • ☾ 反対に、布団にいる時間は、長くなりがち
  • ☾ 年を重ねると、早寝早起きの傾向が強まる
  • ☾ 休んだ感じを、ものさしにして、床上時間を見直す

まずは、1週間、寝た時刻と起きた時刻を、記録してみてください。

参考情報

厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」(令和6年2月) https://www.mhlw.go.jp/content/001305530.pdf
(本記事の、年齢による睡眠時間・床上時間・朝型化・高齢者向けの目安・受診の目安に関する記述は、同ガイドの原文で確認した内容です。)

コメント

タイトルとURLをコピーしました