睡眠時間は何時間がいい?50代・60代から見直したい、6時間・7時間・8時間の考え方

枕元の置き時計とノートがある夜の寝室のイメージ 50代・60代の睡眠

「昨日は6時間しか眠れなかった」「年をとると、睡眠時間が短くなるって本当?」

そんなふうに、眠った時間の長さが、気になることはありませんか。

この記事では、厚生労働省の睡眠ガイドをもとに、睡眠時間の目安と、50代・60代が「何時間」にこだわりすぎないための考え方を整理します。

この記事は、一般的な生活情報です。病気の診断や治療を行うものではありません。つらい状態が続くときや、日常生活に影響があるときは、医療機関へご相談ください。

この記事のポイント
  • ☾ 成人の睡眠時間は、おおよそ6〜8時間といわれています
  • ☾ 少なくとも6時間以上を目安にします。ただし個人差があります
  • ☾ 「何時間」より、日中の眠気や休養できた感覚を見ます

睡眠時間の目安は、6〜8時間といわれています

厚生労働省の睡眠ガイド(成人版)では、次のように書かれています。

  • ☾ 成人では、おおよそ6〜8時間が、適正な睡眠時間と考えられている
  • ☾ 少なくとも、6時間以上を確保できるように努めることが勧められている
  • ☾ ただし、適正な睡眠時間には、個人差がある

ガイドには、6時間より短くても、眠りが足りている人がいると書かれています。反対に、8時間以上の睡眠が必要な人もいます。

つまり、「何時間以上なら安心」「何時間以下ならだめ」と、ひとつの数字で決められるものではありません。

海外の声明では、7〜9時間とされています

ガイドには、アメリカの共同声明も紹介されています。

主要な睡眠の研究者の意見をまとめたもので、成人では、7〜9時間を中心にしながら、それより短め(6時間〜)も、長め(10時間まで)も許容されるとされています。

日本のガイドと、海外の声明で、数字は少し違います。

どちらも、ある程度の幅を持たせて、「自分に必要な睡眠時間を、自分で探しましょう」という考え方は、共通しています。

自分に合う時間は、どう探すの?

ガイドでは、日中の眠気や、睡眠休養感に応じて、自分に必要な睡眠時間を探すことが勧められています。

睡眠休養感とは、「眠って、休養できた」という感覚のことです。

次のような点を、見てみます。

  • ☾ 朝、起きたときに、休めた感じがあるか
  • ☾ 日中に、眠気で困っていないか
  • ☾ 仕事や家事に、集中できているか

睡眠時間が短めでも、日中を元気に過ごせているなら、その時間が、いまの自分に合っている可能性があります。

反対に、長く寝ているのに、日中の眠気が強いときは、睡眠の質に原因があるかもしれません。

50代・60代で、気をつけたいこと

受診・相談のイメージ(十字マーク)

「長く寝るほど、よい」わけではありません

ガイドには、必要な睡眠時間は、年齢によっても変わると書かれています。

また、体が必要とする時間より、長く布団で過ごすと、寝つきが悪くなったり、途中で目が覚めやすくなったりすることがあるとされています。

布団にいる時間と、眠っている時間の違いは、布団にいる時間が長いと眠りが浅くなる?50代・60代から見直したい「寝床で過ごす時間」の目安で紹介しています。

休日の「寝だめ」では、取り戻せません

平日の睡眠不足を、休日の長い睡眠で取り戻そうとする「寝だめ」について、ガイドでは、眠りを「ためる」ことは、実際にはできないと説明されています。

休日に長く寝ないと足りないと感じるときは、平日の睡眠時間が不足しているサインだとされています。

休日の起きる時間については、休日に寝だめすると夜眠れない?50代から見直したい休日の起きる時間で紹介しています。

睡眠時間の数字に、とらわれすぎないで

スマートウォッチなどで、睡眠時間やスコアを見ていると、数字が気になることがあります。

数字が悪いと不安になる方は、睡眠スコアが悪いと不安になる?スマートウォッチの睡眠記録との付き合い方も、参考にしてください。

見るところ 考え方
睡眠時間の目安 成人でおおよそ6〜8時間。少なくとも6時間以上
個人差 6時間未満で足りる人も、8時間以上必要な人もいる
自分に合うかの目安 日中の眠気と、朝の休養できた感覚
寝だめ 休日に長く寝ても、眠りは「ためられない」

睡眠時間を見直すときの、3つのポイント

ここからは、ガイドをもとにした、一般的な工夫の例です。

1.まず、1週間、記録してみる

寝た時刻、起きた時刻、日中の眠気を、数日分書いてみます。

自分の睡眠時間と、体調との関係が、見えてきます。

記録の書き方は、睡眠日誌に何を書く?7日間版テンプレートと読み返し方で紹介しています。

2.朝の光を、取り入れる

朝、カーテンを開けて、光を浴びると、体内時計が整いやすくなります。

くわしくは、朝起きたら光を浴びたほうがいい?50代・60代から見直したい、朝の光と夜の眠りの関係で紹介しています。

3.眠れない夜は、焦らない

一晩、あまり眠れなくても、すぐに心配しすぎる必要はありません。

眠れない夜の過ごし方は、夜中に目が覚めて眠れないとき、布団の中で粘る?いったん出る?で紹介しています。

相談を考える目安

次のようなときは、医療機関への相談を考えてみてください。

  • ☾ 日中の眠気が強く、仕事や家事に支障がある
  • ☾ だるさや、気分の落ち込みが続いている
  • ☾ 長く寝ても、休養できた感じがしない
  • ☾ 大きないびきや、呼吸が止まるような様子を指摘された

ガイドでは、生活習慣を見直しても、睡眠休養感が高まらないときは、病気が隠れている可能性にも留意するよう書かれています。

よくある質問

よくある質問のイメージ(吹き出し)

Q. 睡眠時間が6時間未満だと、よくないのでしょうか?

A. 厚生労働省の睡眠ガイドでは、成人は、少なくとも6時間以上を確保するよう勧められています。ただし、個人差があり、6時間未満でも足りている人もいると書かれています。日中の眠気や、休養できた感覚を目安に、考えてください。

Q. 8時間以上寝てしまうのは、寝すぎでしょうか?

A. ガイドには、8時間以上の睡眠が必要な人もいると書かれています。ただ、長く寝ても、日中の眠気が強いときは、睡眠の質に原因があるかもしれません。気になるときは、医療機関に相談してください。

Q. 睡眠時間を、スマートウォッチの数字で判断してもよいですか?

A. 数字は、ひとつの目安です。日中の眠気や、朝の休養感も、あわせて見てください。数字が気になって不安が強くなるときは、見る回数を減らす方法もあります。

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まとめ|「何時間」より、「日中を元気に過ごせるか」

まとめのイメージ(チェック)

睡眠時間の目安は、成人でおおよそ6〜8時間です。

大切なことは、次の4つです。

  • ☾ 少なくとも6時間以上を、目安にする
  • ☾ 必要な時間には、個人差がある
  • ☾ 日中の眠気や、休養できた感覚を見る
  • ☾ 長く寝るほどよい、わけではない

まずは、1週間だけ、寝た時刻と起きた時刻、日中の眠気を、書いてみてください。

参考情報

厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」(令和6年2月) https://www.mhlw.go.jp/content/001305530.pdf
(本記事の、睡眠時間の目安・個人差・米国の共同声明・睡眠休養感・寝だめ・床上時間に関する記述は、同ガイドの原文で確認した内容です。)

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