眠れない夜が続くと、
「毎日バラバラで、自分がどう眠れていないのか分からない」
「病院へ行くほどなのか判断できない」
「何が原因なのか、うまく説明できない」
と感じることがあります。
そんなときに役立つのが、睡眠日誌です。
睡眠日誌といっても、難しく考える必要はありません。
毎日の睡眠を細かく分析するためではなく、自分の睡眠の傾向を落ち着いて見るための記録です。
この記事では、睡眠日誌に何を書けばよいのか、7日間続けるときのポイント、読み返し方を分かりやすく紹介します。
「今夜眠れなくて困っている」という方は、先に 眠れない夜はどう過ごす?時計を見て焦るときの7つの選択肢 も参考にしてください。
また、夜中に目が覚めてから眠れないことが多い方は、夜中に目が覚めて眠れないとき、布団の中で粘る?いったん出る? もあわせて読むと、記録の見方が分かりやすくなります。
この記事は、一般的な睡眠記録の取り方を紹介する生活情報です。病気の診断や治療を行うものではありません。眠れない状態や強い眠気が続き、日常生活に影響がある場合は、医療機関へご相談ください。
睡眠日誌を書く目的は「完璧な記録」ではない
睡眠日誌というと、
- 正確な時刻を書かなければいけない
- 毎日きれいに埋めなければいけない
- 全部の原因を見つけなければいけない
と思ってしまうことがあります。
でも、睡眠日誌の目的は、完璧に記録することではありません。
「どんな日によく眠れなかったか」「どんなときに夜中に目が覚めやすいか」を把握することが大切です。
1日だけでは分からないことも、7日分くらい並べてみると、少し傾向が見えてくることがあります。
睡眠日誌に書く基本項目
最初は、次の項目だけで十分です。
1.寝床に入った時刻
「寝ようとして布団に入った時刻」です。実際に眠った時刻が分からなくても大丈夫です。
2.起きた時刻
朝、起き上がった時刻を書きます。
3.夜中に目が覚めた回数
何回くらい目が覚めたかを、分かる範囲で書きます。
4.夜中に起きていた時間の感覚
正確でなくて大丈夫です。「10分くらい」「1時間くらい眠れなかった気がする」など、大まかな感覚で構いません。
5.朝起きたときの休養感
「少し休めた」「あまり休めなかった」など、簡単な言葉で書きます。
6.昼寝をしたか
した場合は、だいたいの時刻と長さも書くと振り返りやすくなります。
7.カフェインや飲酒
夕方以降にコーヒー、お茶、エナジードリンク、お酒を取った場合はメモしておきます。
8.気になったこと
たとえば、次のようなことです。
- 考え事が多かった
- 暑かった、寒かった
- 枕が合わなかった
- 夜中にトイレで起きた
- 旅行先だった
- 家族のことで心配があった
原因を断定するのではなく、その日に気になったこととして書いておくだけで十分です。
7日間版の書き方の例
睡眠日誌は、1週間続けると見返しやすくなります。
たとえば、次のような形です。
| 日付 | 寝床に入った時刻 | 起床時刻 | 夜中に目が覚めた回数 | 昼寝 | メモ |
|---|---|---|---|---|---|
| 月 | 23:30 | 6:30 | 2回 | なし | 暑くて途中で起きた |
| 火 | 23:00 | 5:10 | 1回 | 20分 | 朝早く目が覚めた |
すべての欄を毎日埋めなくても大丈夫です。続けやすさを優先してください。
書くタイミングは朝がおすすめ
睡眠日誌は、夜中に細かく書く必要はありません。
夜中に時刻を気にしすぎると、かえって眠れないことがあります。
おすすめは、朝起きてから簡単に記録することです。
もし夜中にどうしてもメモしたいことがある場合は、時刻を細かく確認せず、一言だけ残す程度にします。
読み返すときに見るポイント
7日分たまったら、次の点を見てみましょう。
1.寝床に入る時刻が毎日かなり違っていないか
日によってばらつきが大きいときは、生活リズムとの関係を見るヒントになります。
2.夜中に目が覚めやすい日はどんな日か
暑い日、心配事が多い日、旅行の日、昼寝が長かった日など、共通点がないかを見ます。
3.朝早く目が覚める日が続いていないか
起床時刻だけでなく、休めた感じがあるかも一緒に見ます。
4.昼寝やカフェインの影響がありそうか
決めつけず、「関係があるかもしれない」と軽く見ておけば十分です。
5.日中への影響があるか
眠気、だるさ、集中しにくさ、家事や仕事への影響が続いていないかを確認します。
睡眠日誌で「分かること」と「分からないこと」
睡眠日誌は便利ですが、分かることと分からないことがあります。
分かること
- 自分の睡眠の大まかなパターン
- 夜中に目が覚めやすい日
- 生活や寝室環境との関係のヒント
- 医療機関へ相談するときの説明材料
分からないこと
- 病気の診断
- 原因の断定
- 自分に合う治療法の判断
- 睡眠の質を正確な数字で評価すること
つまり、睡眠日誌は診断の代わりではなく、相談の準備です。
こんなときは医療機関へ相談を
睡眠日誌をつけながらも、次のような場合は医療機関へ相談してください。
- 眠れない状態が数週間続いている
- 日中に強い眠気や疲れがある
- 家事や仕事、運転に支障がある
- 大きないびきや呼吸の異常を指摘された
- 気分の落ち込みや不安が強い
- 夜間の頻尿、痛み、動悸など別の症状がある
受診するときに、7日分ほどの睡眠日誌があると、自分の状態を伝えやすくなります。
睡眠日誌を続けるコツ
- 空欄があっても気にしない
- 正確さより続けやすさを優先する
- 朝に1〜2分で書く
- 悪かった日だけでなく、少し楽だった日も書く
- 自分を責める材料にしない
睡眠日誌は、「できていないこと」を確認するためのものではありません。
自分の夜を少し客観的に見るための道具として使ってください。
まとめ|7日分書くだけでも、見え方が変わる
睡眠日誌に書くことは、難しくありません。
- 寝床に入った時刻
- 起きた時刻
- 夜中に目が覚めた回数
- 昼寝
- カフェインや飲酒
- 気になったこと
- 朝の休養感
これだけでも、1週間分たまると、自分の睡眠の傾向が少し見えやすくなります。
眠れない夜そのものがつらいときは、眠れない夜はどう過ごす?時計を見て焦るときの7つの選択肢 を、
夜中に目が覚めたあとの過ごし方に迷うときは、夜中に目が覚めて眠れないとき、布団の中で粘る?いったん出る? もあわせてご覧ください。
完璧な記録でなくて大丈夫です。
まずは7日間、自分の夜をやさしく見守るつもりで書いてみましょう。
参考情報
- 厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」
- 日本睡眠学会
- NHS
本記事は一般的な生活情報を提供するものであり、医療上の診断や治療に代わるものではありません。


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